「そこのふたり」についての話


世の中には「ネーミングセンス」というものが欠落した人が居ます。われらが社長・無限広夢もそのひとりです。
ある日彼は、彼が運営する芸能事務所の研修生である少年2人をこう呼びました「そこのふたり、こっちきて」……そこのふたりの誕生です!おめでとうございます、元気な男の子です!!



……さて、そこのふたりの前に、そこのふたりが所属するユニットのお話をしましょう。

私はいまFIN(ファンタジー・インフィニット・ネイション)という無限広夢社長が率いる二次元男性アイドル事務所を推しています。
FINを説明するには、個人的にこれで事足りると思っているので書いておきますが「二次元のジャニ〇ズ事務所」だと思っていただければ、9割合ってます。
難しい事はさておいて、彼らの世界ではFINが最も有名で最も有力なアイドル事務所だということです。そして、デビューメンバーの他にも研修生(いわゆるジ〇ニーズJr.)も抱え、次世代のアイドルの育成も行っております。

2014年・夏。
ことの発端は全てこの夏でした。
FINが大掛かりなオーディション企画に打って出たのです。
次のデビューメンバーを決めるオーディションを、研修生だけでなく一般公募からも募り、最終メンバー17名のうちファン投票で上位6名のデビューが決定しました。
先ほど「二次元アイドル」と説明しましたが、このへんはだいぶ三次元寄りでした。
オーディション選考メンバーはひとりずつTwitterアカウントを持ち、夏の間それぞれがそれぞれTwitterを使いアピールを行っていました。
ファンレターを送れば「〇〇さんありがとう♡」と返ってくる子も居ましたし、逆にほとんどTwitterを動かさない子も居ました。
架空の公演がほぼ毎日行われ、その日のフロントメンバーやその日のセットリストに日々ドキドキワクワクさせられていました。
……もちろん、私達ファンは自分の推しに投票もしましたし、実際に落選してしまったメンバーのアカウントは停止しましたし、ビジュアルの更新もありません。
実にシビアな企画でした。

そんな中からデビューが決まったのが相川玲・三島峻介・沖田奈緒・具志堅晃・桐生開志・垣内秀也の6人で構成される「S+h」です。
スプラッシュ、略してスプシュ。
彼らの説明はこちらのブログがとても優秀なのでぜひご一読をば……。


「そこのふたり」ってどこのふたりだ?
そこのふたりは相川玲と三島峻介の2人です。
シンメ……舞台上でシンメトリーになる立ち位置になる2人を、私達アイドルオタクは敬愛の意を込めてこう呼びます。
シンメは、舞台上で唯一、左右対称で同じ動きをしなければいけない、いわゆる「相方」のようなポジションになります。
そのふたりが実際に仲が良かろうが悪かろうが、そんな事は関係ありません。シンメになってしまったからにはシンメとしての任務を遂行しなくてはならないのです。
シンメと言えば、最近有名なのは「N〇WSのコヤ〇ゲ」でしょうか。あそこは仲が良いシンメですね。

デビューが決まる前……そもそものオーディション企画(starburst!企画)の前から、相川玲と三島峻介はシンメでした。
2人はFINの研修生として芸能活動をしていましたし、その中でもそれなりに人気のある研修生でした。
なので、社長からももちろん覚えられていましたし、その覚えられ方は完全に「セット扱い」でした。
「ちょっと、そこのふたり来て」「今からそこのふたりはこのポジションね」「おーい、そこのふたりー!」
完全に想像でしか無いのですが、こんなふうに呼ばれ始めたのではないでしょうか?
結果「そこのふたり=相川玲&三島峻介」という図式がFIN内外に定着し、私達ファンも知る所となったのです。


シンメという独特な世界。
私達が知る由も無い、それは本当に独特な世界なのだと思います。
相方……と言えば単純ですが、簡単じゃない荒波を一緒に乗り越えて、シンメであり続ける事はそう容易ではありません。
それは、ほかのメンバーにシンメが居ない事が表しているように思います。
沖田奈緒に至っては「シンメは居たけど、相手がオーディションに落ちた」とまで言っています。
ふたりの運も実力も拮抗していない限り、それは簡単に崩れてしまうものなのでしょう。
そういう事もあってか、そこのふたりの絆は私達が思っている以上に深いのです。

朝が苦手な三島くん。
しっかり者で男前な三島峻介ですが、朝が苦手です。「俺、なかなか起きられないんだよね」なんてレベルじゃないです。あれ睡眠障害なんじゃないの!?ってレベルの朝の弱さ。
「やだ。玲、一緒に寝よう?じゃあ一緒にお風呂入ろ?一緒がいい」
別に私の妄想じゃないですからね!!!???
はい、みんなで想像して下さい。cv.逢坂良太
公式だから、これ公式だから。
やだ……こわい……もっとやって……。
普段の三島峻介くんとのギャップ。末恐ろしや……。
普段は超絶しっかり者です。国立大学に通う優等生で、研修生の家庭教師みたいな事をやったりしてます。高校生組は「三島先生が夏休みの宿題の状況を聞いてくる……」「テスト結果の提出が出来ない(怖くて)」と恐怖に戦き、高校卒業組は「三島先生が居なかったら卒業出来てなかった」と感謝するような人です。恩師か。
それが、シンメの前にではこんなになってしまう……ギャップ萌え、オタク女子、大好き。

甘えたリーダー。
相川玲は最年長で、ユニットのリーダーです。
オーディションでのキャッチコピーは「オラニャン!18禁のセクシーボーイ」でしたが……オラニャンとは……?な気のいいお兄ちゃんです。ちなみにバラエティー班。
お仕事の時はみんなをまとめるしっかり者。話題提供も上手だし、盛り上げ上手。甘いセリフもお手の物。
ですが、シンメの前では基本的に甘えたさんです。「しゅんすけ~~~」と呼ぶ声を何度聞いたか。
寝起きじゃない時の三島峻介は、相川玲に対して塩対応です。そんなのお構い無しに、構ってちゃんする相川玲、バリカワイイ。
Twitterでは過度な構ってちゃんする相川玲に、塩対応な三島峻介、という図式がお馴染みですが、ふたりが対話したり対談したりしている時は基本的に穏やかです。
最年長組という事もあり、長年同じ時間を過ごしてきた落ち着きもあり、わりとゆったりとした時間を感じさせます。
そういうギャップも、オタク女子大歓喜。

実は仲が悪かった。
今ではこんなに仲良しなふたりですが、出会った当初は仲が悪かったそうです。
当時の様子はTwitterでもインタビューでも、ドラマCDでも話されているので結構想像がつきやすいし、今聞くと笑っちゃう話です。
相川玲はなかなかヤンチャしていたそうで、研修生の中でもボス的な立ち位置だったみたいです。そこに、社長の肝いりで、所属早々に良いポジションに入れられた三島峻介が現れて、それはそれは気に入らなかったそうです。
たぶんそこには、お互いの苦手意識が働いて、お互いがお互いにネガティブな方に気持ちが行っていたのだろうなぁと思わせる部分もあるのですが、相川担からあえて言わせてもらうと「相川、クソガキ」です。
シンメになってから和解したそうですが、シンメ結成当初は「おいおい、まじかよ……」みたいな感じだったそうです。
……今じゃ考えられないですね。

ビジネス仲良し #とは。
三島峻介はよくこう言います。「俺達はビジネス仲良し」だと。
そしてファンはこう言います。「ビジネス仲良し #とは」。
アプリゲームの練習着もお揃い。パジャマもお揃い。アクセサリーもお揃い。本人達も「お揃いは数え切れないくらい持ってる」と公言しているのにも関わらず!
一緒にお風呂に入ったり、一緒に寝たり、髪の毛乾かしたりしているにも関わらず!
三島峻介は甘いものが苦手な相川のためだけに、別のデザートを用意しているのにも関わらず!
お互いがお互いにちゃんと気遣ったり「親しき中にも礼儀あり」を体現するふたりなのにも関わらず!
ビジネス仲良しを譲らない三島峻介と、それに関して特に明言をしていない相川玲。
ビジネス仲良しって、何だっけ???とはまさにこの事です。


他にもシンメ芸はたくさんあります。
相川玲が車の免許を取って最初に車に乗せたのが三島峻介だとか(父親と社長も同乗)、お互いに身長・体重・スリーサイズが言えるだとか、エピソードは本当にたくさんあります。
オタク女子大好きなヤツばっかりです。
このふたりだけTwitterでリストにぶち込んで、ふたりの会話だけ楽しんでも、じゅうぶん楽しめます。
とりあえず、このイケメンを見てくれ!!
f:id:omitname31:20160130052749p:imagef:id:omitname31:20160130053001p:image



最後に、私がそこのふたりを推す理由をちらっとだけ書いて終わりにします。
シンメって、アイドルな彼らにとって人生の大半を一緒に過ごす相手なんです。
逆に、シンメが居ない子は、そういう相手も居ないんです。だから、スプシュではそこのふたりだけが「人生の大半を一緒に過ごす、自分の半身」を持った存在なんです。
だから、彼らはお互いに相手を大事にするし尊重もする。同時に、長年連れ添う「甘え」も存在する。
ふたりは、お互いに相手が大切だということを出し惜しみしません。好きだという事も伝えます。例えそれが「顔」であっても!笑
そもそもふたりとも、育ちが良いんですよね。
自分がやってもらった事は「やってもらった」と言うし、相手を心配する時はときに怒る事も厭わないんです。
相手を信頼して、それが確実に返ってくる事を知っているから、彼らはお互いに真剣に向き合うんです。

オーディションの中間発表で、三島峻介が6位、相川玲が7位でした。
血の気が引きましたし、途方にも暮れました。
これから票を全て相川玲に入れて、例え相川玲が合格しても、三島峻介が受からなかったら応援出来ない。そう思っていました。
だからふたりが一緒にデビューした時は、その場に崩れ落ちたくらいです。
シンメって、それくらい脆くて危うい存在なんです。私達がお膳立てして、求めて、彼らがシンメでいたいとアピールしないと、成り立たないのです。そのどれかが欠けてもシンメは無くなってしまうものなのです。
「シンメ」という選択は、時に残酷だという事を知っています。彼らも、口にはしませんがきっと理解しています。
シンメで居る限り、彼らはトップに立つ事は出来ません。シンメという選択をする事は、自分が一番に輝く場所を放棄する事です。
三島峻介なんかは、特に社長の肝いりで所属しただけあるので、きっとシンメじゃなかったらセンターのチャンスもあったのではないでしょうか。
そのチャンスを放棄してでもシンメにこだわったのだとしたら、今度は私達がシンメを成立させ続ける番です。
ふたりがシンメであり続けられるように。
正確には、彼らがユニット活動を続けられるように、このコンテンツを継続させなければなりません。

このコンテンツは、面白いです。
CDのドラマパートなんて、たぶん笑っちゃうくらい面白いです。
Twitterのやり取りも面白いです。
あえて何から入って欲しいとは言いません。私は、彼らが輝き続ける日々を見ていたいのです。